高反発マットレスの硬さ反発力を意味するN(ニュートン)って?

2018年1月8日

高反発マットレスでも、低反発マットレスでも寝具の硬さや反発力を意味する単位はN(ニュートン)と呼ばれている基準。

高反発マットレスのニュートンの定義とは、ニュートンごとのおすすめの体重は?高反発マットレスの硬さや反発力について徹底検証。

ニュートンの正確な意味を知らないと、高反発マットレス選びに失敗して、腰痛改善効果や疲労回復効果などを実感できませんよ。

マットレスの硬さを意味するN(ニュートン)とは?

寝具の反発力や硬さを示すニュートンと言う基準は、1kgの質量を持つ物体に1m/s2の加速度を生じさせる力との定義されていますが、はっきり言ってこんな表現ではわかりませんよね?

そこで家庭用品品質表示法では、消費者が分かりやすいように、次のような硬さ区分を設けて数値と文字による記載を義務付けしています。

JIS規格で決められた方法を用いて公的機関や製造会社で測定しており、この数値が大きければ大きいほどそのマットレスが硬い(反発力が強い)ことを示しています。

  • 60N(ニュートン)未満:柔らかめ
  • 60N(ニュートン)以上、100N(ニュートン)未満:普通
  • 100N(ニュートン)以上:固め

60N(ニュートン)クラスだと一般的に低反発マットレスとして販売されていますし、100N(ニュートン)を越えたものが高反発マットレスに相当すると一般的には定義されている商品。

しかし中には60N(ニュートン)でも高反発マットレスと名前だけ変えて、販売しているメーカーもありますので注意が必要です。

高反発マットレスのN(ニュートン)ごとの使用体重の目安とは?

高反発マットレスN(ニュートン)によって硬さが異なりますので、その強さによってどのくらいの体重の人がおすすめなのか?一般的な目安がありますので、紹介すると・・・

  • 100N(ニュートン):45kgの体重の人まで
  • 140N(ニュートン):45kg〜80kgの体重の人まで
  • 170N(ニュートン):80kg以上の体重の人向け

ただしこれは一般的なものなので、硬い寝心地が好きな人、少しやわらか目の寝心地が好きな人など、好みの寝心地によってN(ニュートン)を選ぶのも方法のひとつ。

ただあまりにも体重がある人が、柔らかすぎる高反発マットレスをも選べば、それだけへたり早くなってしまうということ。

逆に体重が軽い人が硬すぎるものを選べば、体が十分に沈み込まずに高反発マットレスの体圧分散性や理想の寝姿勢などを再現することができずに、腰痛が改善しにくい状態に。

実際に選ぶ高反発マットレスの反発力の強さや硬さによって、効果だけではなくデメリットが起こる可能性があることを理解することも必要です。

高反発マットレスは素材が硬い方(反発力が強い)が価格が高いのか?

高反発マットレスという名称だし、商品ごとに硬さや反発力が違う商品があるので、これは硬い方が良い(値段が高く、お得度が高い)と思う人がいるかもしれません。

でも実際に高反発マットレスの値段の違いは、硬さ(反発力の強さ)ではありません。

実はウレタンフォームの硬さを硬くするのはそこまで費用がかかりませんし、大変なことではないんです。

ウレタンフォームの値段が高くなるのは、硬さではなく密度で、密度が高いことでウレタンフォームの値段と耐久性に違いが出る状況。

高反発マットレスの密度による違いとは?

  • 10-15D(kg/m3):一般的な激安マットレスで、1ヶ月前後でへたります。
  • 20-25D(kg/m3):安価な高反発マットレスで、2年ほどが目安になります。
  • 25-30D(kg/m3):欧米ブランドの一般的な密度で5〜10年ほどは持ちます。
  • 50-55D(kg/m3):20〜30年は使えるマットレスですが、オーバースペックです。

この密度を軸に高反発マットレスの品質チェックができますが、最近は化学物質を混ぜることで密度の底上げもできますので、しっかりした検査機関での検査結果を開示していることもチェックポイントのひとつ。

高反発マットレスを購入する際の注意点とは?

高反発マットレスの中には、反発力が高いのでこの商品は凄いとか、効果が高いと言っているような商品の価値が低いことは、ここまで紹介したことでわかったでしょう。

それに激安だとか、圧倒的な安さだけを訴求してくるような高反発マットレスにも、騙されない用にすることが大切。

商品には相場がありますので、他の商品と比較して明らかに安すぎる場合には、どこかに問題があります。

1万円以下の価格で、密度が30Dの高反発マットレスが販売されていることもありますが、ウレタンフォームのコスト(原価)を考えるとありえない状況。

一般的に30Dという密度の高反発マットレスは、ヨーロッパでは4〜5万円は最低でもする商品ですので、安すぎる理由が隠されているということ。

そういったことに気づかずに、数値だけに踊らされて激安な高反発マットレスを購入して後悔している人が増えていますので、購入時には十分に注意してください。

高反発マットレスのような寝具は、一度購入してしまえば、ある程度ヘタっても、もったいなくて捨てられないもの。

そしてそんな商品を使用し続けることは、あなたの腰痛の悪化や疲労回復の邪魔をしますので、ヘタったマットレスを使用するのは本当にやめた方が良いですよ。

高反発マットレスの硬さや反発力をしめすニュートンですが、日本人の標準体型で考えれば、140ニュートンくらいまでの商品で十分でしょう。

それ以上、反発力が強い高反発マットレスは、あなたの腰痛の悪化や理想の寝姿勢の再現に悪影響を与える可能性が高いことを理解してくださいね。


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私が考える高反発マットレスのおすすめベスト3を下記ページで紹介しています。

効果の分かりにくいものだから、高反発マットレス選びの際にまずは私のレビューが参考になると思います。